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執筆者の写真おいまつ÷のぞむ

『「霊性の神学」とは何か』

大学一年生の時に 受けた社会学の授業


冒頭で

「社会学は 学問を横断するものです」という

説明が ありました


 文学、法学、歴史学と縦割りになっている学問をまたいで

 社会の現象を 解き明かす

それが 社会学だと 教わりました


この理念は とても 魅力的なものですが

形にするのは、容易ではありません


そのため

「社会学」の名のつく とんでも論も出てきましたし

それに 触れた人たちの中には

「社会学はまゆつばものだ」と評価する人もいます




「霊性の神学」と呼ばれる分野は

神学の営みの中で

ちょうど 似たような位置にあるのではないかと思います


 神学諸科の統合を試み

 知性と感情と実践の調和を目指す

その目標設定自体は 素晴らしいものですが

壮大な取り組みの故に

極端な方向に進んだり

誤解や偏見を招くこともありました




篠原明著『「霊性の神学」とは何か』は

そのようにして もつれてしまったものを

ほどいてくる書物です


この学を

本来の出発点に立ち戻らせ

論理的に、建設的に、そして情熱的に

学問していくための

筋道を示してくれます


本の全体には

他者への敬意が満ちていて

先人達を単なる知的リソースとしてではなく

対話相手、いや信仰の友と捉えていることが

伝わってきます




「霊性」というフレーズに惹かれる方だけでなく

嫌悪感、違和感を覚えられる方にも

ぜひとも手に取っていただきたい本ですね


「霊性の神学」とは何か





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