伝道と教会形成の妨げになっている思想は
この世には 無数にありますが
その中でも 特に「個人主義」と「独自性(オリジナリティ)信仰」に
近頃 ひっかかりを覚えています
「群れと求道者を導くのは私でなければいけない」という気概
「彼らを養うための素材は、私が独自に作り出さなければいけない」という責任感
そのどちらも
善意に基づくもので
決して 否定されるべきものではありません
また
特定のメソッドを重視するあまり
向き合うべき人間の現実に無頓着になるよりは
オーダーメイドのコンテンツを生み出すことの方が
隣人愛にかなったことでしょう
けれども
「私が...」と気負うあまり
ゼロからオリジナルのものを
作らなければいけない
と思い込んでしまっているならば
それは不健全でしょう
自分の言葉で 御言葉を取り継げるよう整えられていくと共に
他者の作り出したものを有効に活用する術も
体得していく必要があります
その訓練のために
以前から私が推奨しているのは
カテキズムの解説です
カテキズム自体が
共同体の中で出来てきたものですし
後代の有能な神学者たちが
自分自身の群れに
その教理を当てはめてきました
その遺産に触れることで
聖書の真理を今日化する仕方を
具体的、実際的に学ぶことが出来ます
加えて
私がここ数年 注目しているのは
the Bible Projectが提供しているムービーです
これらは
お手軽で 面白いだけでなく
神学的にも、教育学的にも
かなり優れた内容です
(もちろん 問題点が無いわけではありませんが)
正直に言って
この水準のものを
個人が作り出すのは
ほぼほぼ不可能でしょう
せっかく良いものが
無料で手に入るのですから
積極的に使っていくべきだと思います
しかも
ありがたいことに
最近では日本語への翻訳プロジェクトが
動き出しています
例えば
教える側が
『ルカ福音書の神学』などで準備をした上で
以下のムービーの解説・補足をするならば
かなり内容の濃い学び会が出来るでしょう
加えてディスカッションシートのようなものを作れたら
日常に落とし込む助けになるでしょうね
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