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執筆者の写真おいまつ÷のぞむ

「教会実務を神学する」ことを教えてくださった先輩

神学校の三年目(二年目の終わり?)だったと思いますが

当時KGKの総主事だった山崎さんが

卒業後のことについて話すために我が家に来てくださったことがありました


主事採用までのプロセスについての説明する共に

担うべき働きについて教えてくださいました


「老松さんはGAの時に、思う存分「現場」で奉仕したでしょ?

 ですから、今度は若手を「現場」へ送り出す仕事

 彼らの環境を整える役割を担ってください」


…つまり、「マネジメント」の仕事を、引き受けて欲しいと言い渡されました


そして、たたみ込むように、山崎さんはこう言われました

「老松さんがイメージしている所謂「主事の仕事」は

 三分の一ぐらいに減ると思っていてください」


組織や運営のことなど、ほとんど考えたことがなかった当時の私にとって

この一言はショックなものでした

正直に言って、嫌で嫌で仕方なくて

山崎さんが帰られてからも、ずっとブツブツ言っていました



時間をかけて、どれだけ納得させようとしても

「こんなことのために、必死に学んできたわけじゃないのに…」

としか思えませんでしたが

主事の仕事が始まったと同時に、たくさんの宿題が出されました


 協力会と卒業生会の議事録を集められるだけ全部読み、まとめること

 会計の予算と決算を数十年分目を通して分析し、改善策を提案すること

 産休育休制度の活用浸透について話し合うこと


課題を科せられる度に、ますます山崎さんが苦手になりました笑


どれもこれもよくわからなくて、手探りのまま こなしていましたが

とても「仕事」と言える水準のものではありませんでした


しかし、実際に触れてみることで

この分野の面白さが少しずつわかってきました


組織体制の整備もKGKの大切にしている精神・理念と有機的に結びついているし

結びつかなければいけないということが理解できるようになってきたのです




あれから10年が過ぎて…昨年は二冊の本を読みました。


沢渡あまね著『マネージャーの問題地図

島田恒著『NPOという生き方


どちらの本からも、学んだことは同じです。

それは、置かれている交わりを強固なものにし

委ねられた時間と人材を豊かに用いていくためには

具体的な知恵が必要だということです



山崎さんの指導が無ければ

そんな当たり前のことに 気づけていなかったと思います


今でも得意ではないですし

疎かにしがちの事柄ですが

教会の中から 関心を持つ方が

起こされて欲しいと願っています


(人任せで ごめんなさい...笑)



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