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執筆者の写真おいまつ÷のぞむ

どうろうしゃ5

更新日:2020年4月18日

1月頃

友人の武田考平さんに

インタビューをお願いしていました

間も無く その返事をいただいたのですが

ちょっとした手違いで

更新が 出来ていませんでした

すると

間も無く 新型コロナの感染が拡大し

投稿の時期を逸してしまっていました

ただ

先ほど

ご本人から

米国の状況について分かち合っていただきましたので

その情報も含めて シェアさせていただきます

ぜひ祈りに覚えてください



・米国の状況について教えてください

アメリカの状況は日々変化していますが、変わらず不安と混乱が蔓延しています。
私のいるワシントン州のシアトルでは、自宅待機命令が発令されて1か月が経ちました。子供たちの学校は3月から9月まで休校となり、ホームスクールが続いています。残念ながら、身近な方々が新型コロナウィルスに感染したり、亡くなったり、失業者する方が出てきました。ウィルスに感染した患者さんの治療にあたる知り合いのドクターやナースの方は、宇宙服のような防護服で毎日命をかけて最前線で戦っています。一方、開業医や歯科医の知り合いの方は、原則、緊急時以外の診察・治療が禁止され、経営が極めて困難になっています。その他の業種でも、仕事を解雇された方、大幅減給された方が身近にたくさんいます。幸い自宅待機命令が功を奏して感染拡大のピークは過ぎたようですが、未だに街は緊迫しています。街のスーパーでは、皆緊迫した表情をして、何とも言えない緊張感、重い空気が漂っています。

・今、教会に何が出来ると思いますか?
311や911、あるいは教会が迫害された時代のように、逆説的ですが、今こそ福音の力が際立つ時だと考えています。福音宣教とは、言葉と行いを通して、愛と犠牲を持って、全人的に隣人に仕えることです。一人一人のクリスチャンが隣人に仕える生き方に変えられるとき、はじめて教会が地の塩、世の光として輝くようになると思います。教会の真価が問われている時かもしれません。礼拝をどのような形式で行うか、そのことばかりに捕らわれてしまう内向きの在り方から、聖霊によって、教会の外に向けて積極的に仕えていく在り方に変えられるとき、はじめて世の中は教会の存在、違いに気付くと思います。その時、教会は福音の光を放ち、キリストが証されるのだと思います。
まだまだできることはあると思いますが、具体的に教会でいくつかの働きを始めました。
- 高齢者のために、毎日電話で励ましたり、買い物を代行する
- 地域の失業者のためにオンラインでファンドレイズをし、献金する
- 子供のいる家庭に対して、オンラインで本の読み聞かせをしたり、食事を届けたりして、お母さんたちを支える
- 寂しい思いをしているノンクリスチャンの友人や家族を、オンラインのスモールグループ(「ハウスチャーチ」と呼んでいます)に招き、日々の感謝と悩みを分かち合い、共に祈る
病院は医療を提供し、レストランは食事を提供します。しかし、殊更、教会は「祈り」と「コミュニティ」を提供することができます。このような危機において、不思議と多くのノンクリスチャンの方々が愛の交わりを求めてスモールグループに加わり、信仰を持たれる方が起こされています。神様の力の偉大さを賛美しています。



ここから下は、1月の時点でうかがっていたものですが

着任してから間も無く 大変な状況に置かれている考平さんのために祈りに覚えていただければ幸いです

・今どんな仕事をしていますか?
アメリカ・シアトルにあるフェイス・バイブル・チャーチという、日本人とアメリカ人が共に集う教会で牧師としてご奉仕させていただいています。大学に入る頃、生きる目的を模索する中で、キリストと出会い、救われました。人生の目的が「隣人を愛する」だけではなく、まずはじめに「キリストを愛する」ことだと知り、子供の頃から医師になるつもりが、それが自分にとっての「偶像」(神様より愛するもの)だと分かりました。そして、医学部を辞退して訳も分からず薬学部へ入学しました。大学院を終える頃、フィリピンでの医療ボランティアをきっかけに、日本人宣教への明確な召しが神様から与えられました。東京にある製薬会社で研究開発の仕事をした後、ボストンにあるゴードン・コンウェル神学大学院、ハーバード大学に留学。専門は、説教学、リーダーシップ、パブリック・コミュニケーション。ボストンではアメリカ人教会で日本人や中国人などの在米外国人を対象としてミニストリーを開拓、牧会させていただきました。5年間でゼロから300人が毎週集うようになりました。その後、日本へ帰国し、東京の教会で2年間の牧会奉仕を経て、2019年よりシアトルの教会へ赴任。ローザンヌ運動にも関わり、東アジアYLG大会2019を発案、共同実行委員長としてご奉仕させていただきました。老松さんとは、ローザンヌのYLG世界大会2016にてインドネシアでご一緒させていただきました。出身は日本同盟基督教団、その後、Evangelical Covenant Church(日本聖契キリスト教団)に所属。


・大切にしたいもの、力を入れたいものは何ですか?
「バランス」
イエス・キリストは第一。しかし、実際生きていると様々なアンビバレンスがあります。「夫婦」と「家族」と「仕事」。「知識」と「実践」。「神との関係」と「他者との関係」。「人に教えること」と「自ら実践すること」。共同体における「多様性」と「一致」。「地域宣教」と「世界宣教」。「ローカルチャーチ」と「パラチャーチ」。いずれも分離や偏りが往々にして見られます。私にとってもバランスをとることは簡単ではありません。だからこそ、霊的な知恵と判断力を主に求めていきたいと思います。
個人的な召しは地域教会での牧会です。牧会者として、教会が大宣教命令(マタイ28:19,20)に従えるよう、共にお仕えすることです。大宣教命令は、①伝道(evangelism、魂を救いへ導くこと)と、②弟子づくり(discipleship、キリストに従って生きる者をつくること)だと考えます。その際、「伝道」と「弟子づくり」が分離することが極めてよく見られます。ノンクリスチャンのみを対象として「とにかく伝道伝道」となったり、あるいは、クリスチャンのみを対象とした内輪の集まりとなり、「とにかく聖書勉強」、「とにかく信徒のケア」となる牧会になりがちです。しかし、「伝道」と「弟子づくり」はどちらも不可欠で、二つ併せてはじめて大宣教命令に従うことだと考えます。一方、「伝道」と「弟子づくり」は、それぞれ「言葉」と「行い」というの二面性を持ちます。なぜなら、福音宣教は「言葉」と「行い」によってなされるためです。
まずはキリストに従う者として、自分自身が御言葉から教えられ、変えられ、そして、兄弟姉妹や隣人に対して、具体的な犠牲の行いをもってお仕えしたいと思います。また、牧会者として、神学と実践の両面からバランスよく教えたいと考えます。

・今取り組んでいること、これからチャレンジしようとしていることは何ですか?
グローバルな働きや大学で教える働きの機会もありますが、教会での牧会が私の第一の召しです。教会の中で、「ハウスチャーチ(家の教会)」というスモールグループに力を入れています。それは、初代教会の教会の在り方から学び、大宣教命令を実践する場として、クリスチャンとノンクリスチャンを共にお招きして、日常生活について互いに分かち合い、互いに仕え合う愛の交わりです。具体的には、家で毎週集まり、食事を分かち合いながら、生活の中で感謝だったことを分かち合い、祈ります。この「ハウスチャーチ」を通して、ノンクリスチャンの方がキリストを心に受け入れ、クリスチャンの方が喜んで人のために犠牲する生き方に変えられることを見る時、神様の力の偉大さを痛感し、最も大きな喜びがあります。
また、教会のさらなる一致にも取り組んでいます。私たちの教会では、アメリカ人と日本人が互いに尊重し合いながら礼拝しています。アメリカ人でも、アジア系アメリカ人、白人、アフリカ系アメリカ人の方がおられます。今後は、文化と言語の壁を乗り越えて、さらに積極的に仕え合い、共に宣教の働きを担う、多文化共生の教会を目指したいと思います。自分の文化、自分の国、自分の価値観を大切にするだけでなく、神の御国の思いを持って、より一致した教会となりたいですね。
一方、地域教会の牧会だけではなく、世界大のキリストのからだとして、グローバルな働きにも関わっています。現在アメリカにいますが、ローザンヌ運動を通して、日本や東アジアの次世代リーダーの方々のために祈り、お仕えしたいと思います。
これからのチャレンジは、アメリカから日本へ帰国する方々を「宣教師」として送り出すこと。それは、フルタイムの宣教師と言う意味ではありません。自分の仕事や立場に置いて、人のために犠牲して生きる生き方を通して、キリストに従う弟子をつくる人たちです。アメリカでは日本と比べて多くの方がクリスチャンに導かれます。しかし、日本へ帰国した後、忙しさや教会の雰囲気の違いから、すぐに教会から離れてしまうケースが多く見られます。しかし、自分の信仰生活を保つだけのクリスチャンから、言葉と行いを通して喜んで信仰を分かち合うクリスチャンの方々を多く見たいと願っています。統計的に30年後には、日本の教会はほとんどなくなってしまうと言われています。中国のような厳しい迫害がないにもかかわらず、教会が死に瀕しているのはなぜでしょうか。色々な原因が言われていますが、いずれにしても、アメリカで救われた方々を宣教師として送り出すことが一つの突破口になるのではないでしょうか。


・どんな助けや祈りを必要としていますか?
教会が、失われた魂を救いに導き、キリストに従って歩むように励まし、キリストの弟子を生み出し続けることができるように。律法主義(義務感、罪悪感)ではなく、福音主義(恵み、喜び)の原理で、聖霊の力によって主の大宣教命令に従い、神の栄光が現わされるように。お祈りくだされば幸いです。

フェイス・バイブル・チャーチ 牧師

武田考平






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