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執筆者の写真おいまつ÷のぞむ

人生100年時代の人事とは...








内閣改造に関する新聞報道

各社は「小泉進次郎氏」の初入閣を

デカデカと報じています


もともとの知名度に加え

先日 育休取得検討を表明したことによって

話題性は抜群


見出しにするには

格好のネタだったのでしょう




でも

個人的には

副総理科学技術担当相、そして自民党幹事長の人事の方が

もっと話題にされるべきではないかと

思っています


私は

政治の力学や

内閣の人選の経緯や意義については

よく わかりません


ただ

年齢を合計すると236歳になる彼らが

国 と 与党第一党の要職につくのは...

常識的に考えて かなり やばいと思います


小泉氏を起用して

政権の刷新のアピールをはかる前に

まず、彼らを 候補者から

外すべきだったのではないでしょうか?




数年前から

75歳以上のドライバーが 運転免許更新をする際には

認知機能検査が義務付けられています


これは 決して 高齢者差別ではなく

加齢に伴う認知機能の低下を考慮した 現実的な方策です


検査の結果次第では

更新が出来ない場合も あるそうです


一台の自動車を 運転するのにさえ

このような制限を かけているのであれば

1億人の人口を抱える国家の舵取りをする議員に

定年を設けるのは 当然のことではないでしょうか?


もちろん

「名誉職だから...」

と オトナの捉え方も できるでしょうが

幹事長はさておき

閣僚には 年間 数百万円の給与が支払われていますので

名前だけの任職というのは

受け入れがたいものがあります...







ところで

加齢に伴う 引退、定年の問題は

キリスト教界においても

他人事ではありません


むしろ

定数を確保している中で 人選に腐心している国会よりも

そもそも 奉仕者のなり手が不足している教会の方が

事態はずっと深刻です




教会全体の高齢化とともに

教職者の平均年齢も 毎年 せり上がっていますが

後継者を立てられないため

辞めることが できないという方も

無数におられます


また

逆に「生涯現役!」を公言しておられる牧会者も

少なくありません




私も 一教会人として

安定感のある大ベテランの方に

引き続き お願いしたいという気持ちは

痛いほど わかります


しかし

それでも

やはり

奉仕者の年齢制限は

定めるべきだと思っています




もちろん

モーセやカレブのように

生涯 壮健な方もおられるでしょう(申34:7, ヨシ14:6-12参照)


しかし

あのダビデでさえ

部下から 出陣を 差し止められましたし(Ⅱサム21:15-22参照)

会見の天幕で奉仕の務めを果たせるのは五十歳まで

と 決められていたことも(民4:1-49, 8:23-26参照)

無視すべきではありません


もちろん

この事例と規則から

教会内の普遍的なルールを

導き出すことは 控えるべきでしょう


レビ人が 奉仕の務めから退かなくてはいけなかったのは

幕屋の解体、運搬、建設などの肉体労働に従事するためだったと考えられますので

その原則を 教会の奉仕者に

そのまま あてはめることは出来ません


けれども

少なくとも

「信仰の世界は 世の基準からは自由!」

を待ち望む者は新しく力を得るのだから大丈夫!」

といった捉え方は

聖書全体から見ると

バランスの欠いたものだと言えるでしょう




現場の窮乏を知れば知るほど

苦しい判断になりますが

群れの監督を立てるのは

あくまで神様であるという信仰に立って

先輩方を 送り出していきたいものです




ただ

このことは

奉仕者の引退後の生活とセットで

考えなくてはいけません


レビ人は 生涯 イスラエルの奉納物の十分の一で養われ(民18:21-24参照)

アロンの子らは、イスラエルのささげたパンを食していましたが(レビ21:22, 24:9参照)

教会でも

長年 奉仕してこられた方が

じっくりと安息を味わえるように

具体的な手立てを

話し合っていく必要があるでしょう





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