本には 様々な読み方があると思いますが
この『教会はイザヤ書をいかに解釈してきたか』は
まず第18章「解釈学的結論」と「訳者あとがき」を読んだ上で
全体に目を通すと
内容が つかみやすいのではないでしょうか?
この「結論」と「あとがき」は
私のように「根本主義」の教会で育った方にとっても
リベラリズムの影響を受けた「主流派」の方にとっても
意義深いものだと思います
共に
建設的に
聖書を学んでいくことについて
再考させられます
教会は
それぞれの時代の
歴史的社会的背景 そして 文化的思想的潮流の影響を受けて
聖書を解釈してきました
解釈者たちには
論敵、対話相手、弁証すべき対象がおり
その存在が
釈義を深め、また歪めてきました
この書は
そのことを具体的な実例を踏まえて
教えてくれています
実際的な方法論に終始するか
抽象的な議論に迷い込むか(?)
そのどちらかに触れがちな「解釈学」の教科書として
用いていくことができる書物ではないでしょうか?
ただ
福音派としては
チャイルズとの立場の違いを意識する必要がありますし
チャイルズの歴史的文献の読みの評価も しなくてはいけないでしょう
ですから
合同授業のような形で
いくつかの章を取り上げて
各分野について専門的に学んでおられる先生が講義して下さる
なんてことが 出来たら
面白いのになーと 夢想しております
私には全く手に負えませんが...笑
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