ディスペンセーション派千年王国論とも呼ばれるが、その内容は聖書の預言的文書の複雑な字義的解釈に基づいて、歴史を図式化したものである。19世紀半ば、英国人でプリマス・ブレズレンのジョン・ネルソン・ダービー(1800-82年)によって、最初に唱えられた。このディスペンセーション主義がアメリカ合衆国で普及する要因となったのは、1875年から毎年開かれるようになった聖書預言会議、『スコフィールド引照付聖書』の発行(1909年)、ムーディ聖書学院のような多くの聖書学校・神学校の存在である。
さまざまなディスペンセーションの図式があるが、その大半は世界史を七つの時代すなわちディスペンセーションに区分し、その区分の中に現今の教会の時代を「挿入」している。この図式によると、今の時代は次第に悪くなって、ついに教会の神秘的携挙、キリストの再来、神の国の確立へと至る。イスラエルと教会との厳密な区分もなされている。
初期ディスペンセーション主義の指導者たちは、その多くが長老派およびバプテスト派の出身であった。さらに、初期ディスペンセーション主義者のほとんどは概して改革派であった。しかしながら、合衆国長老教会(PCUS)の総大会(1944年)は、長老教会の信仰告白と「一致しない」として、ディスペンセーション主義を断罪した。
(「最初に唱えた」かどうかは別にして)
ジョン・ネルソン・ダービーが
ディスペンセーション主義の主唱者であったことは
よく知られていますが
初期の追従者の多くが
改革派、つまりカルヴァン派であったことは
あまり知られていないのではないでしょうか?
契約神学とディスペンセーション主義が
長年 対立関係にあったことによって
改革派とディスペンセーション主義は
対極にあるような印象を持っておられる方もいるかもしれませんが
(クリスチャンの)信仰のみの救い、恵みによる救い、神の主権の強調など
共通点は 案外少なくありません
これは両者の関係について考える上で
とても大切なことだと 思います
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