プロテスタントの土台である Sola scriptura「聖書のみ」という原理は
本来
Tota Scriptura「聖書全体(を)」という原理とセットで
受け止められなければなりません
けれども
実際は...
「新約聖書のみ」という原理に
傾きがちではないでしょうか?
旧約が引き合いに出されるのは
創世記の1-3章と 詩篇と メシア預言に関わる箇所だけ...
という教会も
決して少なくないと思います
しかし
その現状を軽々に批判することは出来ません
私自身
何度も通読をし
神学校で 聖書の通論の授業を受けましたが
旧約の理解は 非常に曖昧なままでした
特に 小預言書は
「各書のテーマを一言でまとめて!」
と言われても
答えられませんでした
そんなことでは
「メッセージをしてみようか」という気にはなりません
そのような状況を打破するために
色々と読んできましたが
中でも
とても助けになりました
著者や執筆年代など 緒論的なことが抑えられているだけでなく
正典の中での位置 や 中心的なテーマが説明され
そして 簡単な解釈史も記されています
個人的には
この最後の「解釈史」の部分が
かなり気に入っています
これによって
自分の読みの偏りを意識することが出来ますし
聖書解釈の現実についても 考えられます
また
一つ一つの書物が
正典において どのような役割を果たしているかについて
記されていることは
それぞれの箇所から メッセージをするためのヒントを
得られました
できれば
日本語で
繰り返し読みたい本ですね
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