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執筆者の写真おいまつ÷のぞむ

Kevin J. Vanhoozer ed."Theological Interpretation of the Old Testament"



















プロテスタントの土台である Sola scriptura「聖書のみ」という原理は

本来

Tota Scriptura「聖書全体(を)」という原理とセットで

受け止められなければなりません




けれども

実際は...

「新約聖書のみ」という原理に

傾きがちではないでしょうか?


 旧約が引き合いに出されるのは

 創世記の1-3章と 詩篇と メシア預言に関わる箇所だけ...

という教会も

決して少なくないと思います


しかし

その現状を軽々に批判することは出来ません




私自身

何度も通読をし

神学校で 聖書の通論の授業を受けましたが

旧約の理解は 非常に曖昧なままでした


特に 小預言書は

「各書のテーマを一言でまとめて!」

と言われても

答えられませんでした


そんなことでは

「メッセージをしてみようか」という気にはなりません




そのような状況を打破するために

色々と読んできましたが

中でも

とても助けになりました


著者や執筆年代など 緒論的なことが抑えられているだけでなく

正典の中での位置 や 中心的なテーマが説明され

そして 簡単な解釈史も記されています


個人的には

この最後の「解釈史」の部分が

かなり気に入っています


これによって

自分の読みの偏りを意識することが出来ますし

聖書解釈の現実についても 考えられます




また

一つ一つの書物が

正典において どのような役割を果たしているかについて

記されていることは

それぞれの箇所から メッセージをするためのヒントを

得られました




できれば

日本語で

繰り返し読みたい本ですね

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