日曜日の深夜に放送しているのは
敢えて なのか?
それとも
たまたま なのか?
どちらにしても
きっと
アメリカなら 社会問題になっていたでしょうね
クリスチャンとして
穏やかな気持ちでは 見づらい番組ですが
舞台になっている世界の 後の歴史に 目を留めるなら
見方が 少し変わるかもしれません
『キリスト教2000年史』には
以下のように記されています
中世キリスト教の開花以前においてさえ、スカンジナビア人にキリストを伝える試みはなされていた。デンマーク、ノルウェー、スウェーデンでは、王の先導により、共同社会全体としての改宗がなされた。そして、その結果、国王による貴族支配はさらに強固となった。北欧に宣教するという勢いは、主としてイギリスからもたらされた。なぜなら、バイキングの征服によってイギリス人とのさらに親密な接触が生じ、また、スカンジナビア人はドイツの政治的な勢力を恐れていたからである。デンマーク王クヌート(1018-35年)、ノルウェー王オーラフ1世(969-1000年)、スウェーデン王オーラフ(995-1021年頃)が、各自の国にキリスト教を導入した責任者であった。
p.298-299より
ただ
この記述は
あまりにも クリーンすぎます
現実には
もっと泥臭く血みどろの経緯があったようです
ラルフ・ウィンターの「神の国の逆襲」という(物議をかもす)題の論文には
以下のようにあります
...バイキングは学問と敬虔の中心である修道院に磁石のように引きつけられたようである。教会を燃やしたり、人々を切り殺したり、修道士を奴隷として売ったりすることに特別な喜びを覚えた。同時代の人は、彼らの行った殺戮を次のように生き生きと描いている。
「北方から来た人々は、キリスト教徒を殺したり、捕虜として連れ去ったり、教会を破壊したり、町々を燃やしたりすることをやめない。どこもかしこも、聖職者と一般信徒、貴族と庶民、女性と子どもの死体でいっぱいである。地面が死体でおおわれていない道路や場所はない。キリスト教徒にふりかかったこの恐ろしい破滅に直面して、我々は苦痛と苦悩の中を生きている。」
キリスト教徒が異教徒に伝道しなかったとき、再度、異教徒のほうからキリスト教徒のところへやって来た。そして再度、キリスト教の驚くべき力が発揮された。すなわち、征服者が被征服者の信仰によって征服されたのである。多くの場合、奴隷として売られた修道士や、妻妾にされたキリスト教徒である娘たちが、北方の蛮人たちをキリスト教信仰へと勝ち取った。
ラルフ・D・ウィンター, スティーブン・C・ホーソーン編『世界宣教の展望』p.108より
ヴィンランド・サガは
あくまでアニメーション、フィクションですが
神の国の進展を 進歩史観的に
ユートピアに至るまでの歴史と
捉えることはできないと
痛いほど 教えてくれます
エペソ人への手紙6:12やペテロの手紙第一5:9に記されている格闘が
どれほど熾烈なもので かつ不可思議なものであるかを
イメージするには
いくらか役にたつかもしれません
ただ
R指定に属する作品ですので
暴力的な描写が苦手な方は
ご遠慮ください…
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