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誰のため 何のための association?

意義が示されただけでは

人は動きませんが

意義が見失われると

人の意欲と創造性は

失われていきます







「また PTAの話か...」

と思われるかもしれませんが

この活動を注視していると

考えさせられることが たくさんあります




夏休みを控えるこの時期

各地の神社では

祭りが催されています


うちの校区内にある神社でも

今週 祭礼がなされるのですが

そのために

PTAから巡視要員が派遣されます

(私はお断りしましたが...)


その数

何と 二日間で数十人規模...


想像以上の手厚さに

少し動揺しました




しかも

8月には区の盆踊りにも

PTAが模擬店を出店するようです




立て続けの行事...


こんな調子では

多くの保護者が

役員、実行委員になりたがらなくても

何ら おかしくありません


だから 各地で

強制加入の問題も出てくるのでしょう




こういう状況を 目の当たりにする度に

「PTAとは一体何なのか?」

「誰のために、何の目的で作られた団体なのか?」

と 疑問に思ってきました




そんな時に...

辿りついたのが 日本PTA全国協議会のサイト


そこにPTAの誕生と発展と題された文章を見つけました


その冒頭には このように記されています

日本の PTA は、米国教育使節団報告書から始まった。アメリカは、日本社会の徹底した民主化を図るため、戦後いち早く教育専門家を派遣し、その基盤となって社会を支えてきた教育について抜本的な改革を進めようとした。
使節団は、昭和 21 年(1946 年)3 月に来日し、早くも 4 月 7 日に報告書を発表したが、こ の中で、PTA に関し次のようにふれている。
1. 「日本の教育の目的及び内容」の項で、 「教育といふことは、言ふまでもなく学校のみに限られたことではない。家庭、隣組その他の社会的機構は、教育において果たすべき夫々の役割を持っている。新しい日本の教育は、有意義な知識をうるために、できるだけ多くの資源と方法を開拓するよう努むべきである。」 と、教育に果たすべき家庭の役割の重要性をうたっている。また、
2. 「初等及び中等学校の教育行政」の項で、 「教育委員会の教育長は、児童生徒の福祉増進および教育計画の改善のために、父母と先生の会に激励を与える義務を有する」とし、
3. 「成人教育」の項では、「学校はまた、成人教育を振興するための潜在力であり、母胎である。学校に夜間部を設け たり、両親と教師の会の強化、討議や公開討論会のための校舎開放などは、学校が成人教育に提供しうる援助の2、3の例にしかすぎない。」としている。 直接 PTA という言葉は使っていないが、PTA の役割の重要性と設置・支援の必要性を示唆している。

つまり

教育改革

それも

教育の民主化のために

PTAの設置は

推奨されてきたのです


その背景に

戦時下の教育体制への反省が

あったことは 間違いありません


保護者が教育現場に関わることで

教育が 再び 国に掌握されることを

防ごうとしたのでしょう




ですから

PTA結成の手引書には

会の作り方について

以下のような事が記されていたようです

「児童生徒に限らず,子ども達の問題に関心を持っている人々が参加することは差し支えない」、 「完全に民主的な団体であるから」 「父母も、校長も、先生も、有力者も、平等の立場で会員として参加し、会の運営を民主的に進めていくことにするがよい。」とか、 運営については、 「政治的な色合いを持つとか、一宗一派の宗教的勢力に支配されるとか、身分地位や経済的な差別によって、色づけられてはならない。」 「営利を目的とする会でもない」などの点に「十分留意すること」

このような歴史的経緯を考えますと

PTAが神社の祭礼の巡視を

定期的、組織的に引き受けることは

あまりふさわしくないのかもしれません


間接的に、「一宗教団体」の「営利」に

貢献してしまうことになるからです




また

PTAが

地域や学校の「下請け」のように 見なされる事がありますが

(ふさわしくない表現ですが「学校の嫁」という言い方もあるようです...)

この現状は

「会の運営を民主的に進めていくことにするがよい」

と明示されていた初期のあり方から

かなりズレてしまっています...




逆に

PTAが組織された後の歴史に触れますと

この活動の意義を再確認することができます


このようにあります

この当時の PTA の活動は、戦後の学校関連諸制度の整備充実への要求が大きな活動の柱だった。 学校給食の制度化、2部授業の撤廃、校舎の増築、青年学級の創立、教科書無償配布、学校保健の実施 など、文部行政に対して保護者の立場からの要望をまとめて要請するとともに、それを受けた文部行政の施 策の実施に向けて、財政当局への要請活動を精力的に行うというものであった。 戦後の教育制度、教育の条件の整備充実に多く貢献を果たしたものといえる。

学校給食や無償の教科書 など

私たちが当たり前のように受けてきたものが

PTA活動の恩恵であることを思うと

PTAに関わる意欲がわいてきます


子供達のことを思う保護者の情熱が

教育環境を変えてきたのなら

「自分にも何か出来ないだろうか?」

と思えてきます




ただ

PTAが

そのような「本質的」な務めに注力するためには

数十年かけて出来上がってきた慣例やしきたりを

少しずつ 手放していかなければいけません


きっと その作業には

時間がかかることでしょう


しかし

そのことに取り掛からなければ

この活動から 保護者の心が

ますます離れてしまいます...







ところで

キリスト教界にも

自発的、草の根的に始められた諸活動、諸委員会、諸団体があります


それらが始動した時には

意義、目的、目標が共有されていたのでしょうが

時間と共に

形式ほどには 理念が継承されていないことも

少なくありません


それは

引き継ぐ側には大きな重荷となります


残念ながら

そうして 衰退していくものもあります




自分の携わってきた良き働きが

途絶えて行くのは悲しいものですが

周囲の無関心を嘆く前に

その歴史を振り返り

意義を共有できたなら

新たな展開も見込めるかもしれません...


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