母教会(集会)の本棚で見つけた『礼拝の守り方』
一体 誰が ここに置いたのか わかりませんが
興味があったので 読んでみました
内容は...
ある意味で
予想通りのものでしたね
ただ
日本のBrethrenの「礼拝」理解と
著者の考える「一般的」な「礼拝観」との開きを 感じました
それが はっきりと表れているのは 以下のくだり
公同礼拝の順序はそれぞれの教会によって違います。式文をもっている教派でも、そこに示されている通りの順序で行っている教会はむしろ少ないようです。聖公会のように、祈祷書で礼拝し基準はもちろんのこと、唱えられることばも定められていても、自由裁量に任されている部分もあります。ローマ・カトリック教会の場合も同様です。地方によっても違いますし、規模によっても異なります。
しかし、教派を超えてキリスト教会の公同礼拝の順序は似たようなものという印象を強く受けます。順序に多少の入れ替わりはあっても、礼拝に多くの音楽が用いられること、聖書は朗読、説教以外にも多く用いられること、あるいは神の恵みが告げ知らされる部分とそれに対する会衆の応答の部分が組み合わされていること、説教に時間の大半が費やされることなど、共通しています。ですから、プロテスタントの教会なら多少の違いは抵抗なく受け入れられると思います。教会員が旅行中に他教派の教会に出席させていただいて、喜びと感謝をもってその報告をしてくれるのを、私は何度も聞いています。
p.43-44より
私の教会の「礼拝」には、祈祷暦、祈祷書、式文はおろか「説教」さえありません
同じ群れの中にも
御言葉の時間を設けたり、プログラムを定めている教会も ありますが
まだまだ少数です
このような礼拝の実践が
どのように形成されていったのか?
そして
この国において、どんなふうに「発展」していったのか?
を辿る研究をすれば
修士論文が書けるでしょうね
私には リサーチの手段が無いので できませんが笑 (おそらく 英国に留学する必要があるでしょう...)
ところで
この本の面白いところは
一般信徒向けの本でありながら
その視野が広いことです
改革派の伝統に軸足を置きながらも
日本基督教団、福音派諸教派、聖公会などのプロテスタントの教会だけでなく
カトリックなどにおける実践に触れられているのは
とても参考になります
『言葉と水とワインとパン』で大まかな歴史を抑えて
この本で、礼拝形式の多様性を知ることが出来れば
礼拝について ディスカッションは
かなり深まると思います
ところで
この著者なら
諸集会の礼拝のあり方について
どんなふうにコメントしたでしょうね?
聞いてみたかったものです
【関連書籍】
R・B・カイパー著『神中心の伝道 聖書的な伝道の神学』
R・B・カイパー著『聖書の教会観 キリストの栄光のからだ』
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