思春期の頃に出会っていたら 心掴まれていたかも?
と思いながら 読みました
「イグアナの娘」もそうですが
特に「学校へ行くクスリ」には
中高生の抱える モヤモヤ 苛立ちが
鮮やかに描かれていると感じました
私が 中学生の時には
萩尾望都は存在さえ知りませんでした
当時
実際に 読み込んでいたのは『幽遊白書』でした
予想外のストーリー展開
残酷なほどに切れ味のある格闘シーン
説得力のある表情
など
魅了された理由をあげればキリが ありませんが
中でも
惹きつけられたのは
簡潔な台詞回しでした
自分でも うまく表出できなかったものが
言語化されている
と 感じたことは 少なくありませんでした
上であげた萩尾望都の作品では
言葉だけではなく
具体的な情景描写によって
主人公の違和感が 表現されています
その描き方に
ピンポイントでハマる人は
決して多くないでしょうが
斬新でありながら
妙に ピンとくる描写に
思わず頷きたくなることも
ある の ではないでしょうか?
まぁ
逆に
全く 入っていけない読者も
一定数いるでしょうが...
Comments