人生で初めて 自分で買った漫画は
『幽遊白書』でした
小学生の頃から中学生の頃まで
身振り手振りを真似ながら
セリフを呟きながら
繰り返し繰り返し読みました
そんな中でも
最も印象に残っているコマの一つが
これです↓
何故なの でしょうか?
おそらく
「それでいいじゃないか」
と 潔く語る 美しい幻海に
ひかれたのだと思いますが
年齢を重ねるごとに
違った感情が芽生えてきました
反発を覚え
「オレは怖いんだ」
と 語る戸愚呂の方に
次第に 共感するようになったのです
そんな1コマとの出会いから
四半世紀が過ぎました
私も人の親になり
長男が 漫画を集める年齢になりました
その一冊を開き
以下のやり取りを読んだ時
忘れていたタイムカプセルを見つけたような
古い本の間から 手紙が出てきたときのような感覚を
覚えました
「後継をどうするつもりだ?
我らに匹敵する実力者がいない 呼吸術の継承が絶望的だ
極めた技が途絶えてしまうぞ」
継国縁壱
「...私たちは それ程 大そうなものではない
長い長い人の歴史のほんの一欠片
私たちの才覚を凌ぐ者が 今この瞬間にも 産声を上げている
彼らが また同じ場所まで辿り着くだろう
何の心配もいらぬ
私たちはいつでも安心して 人生の幕を引けば良い」
太陽のような言葉に
しばし とらえられました
恐れに
心配に
心奪われたくないものです
私は生きていることを憎んだ。日の下で行われるわざは、私にとってはわざわいだからだ。 確かに、すべては空しく、風を追うようなものだ。私は、日の下で骨折った一切の労苦を憎んだ。跡を継ぐ者のために、それを残さなければならないからである。その者が知恵のある者か愚か者か、だれが知るだろうか。しかも、私が日の下で骨折り、知恵を使って行ったすべての労苦を、その者が支配するようになるのだ。これもまた空しい。
伝道者の書2:17-19
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