何度も投げ出したくなりましたが
先行研究、解釈史の勉強と割り切って
読み切りました
著者は歴史的発展を
あまりにも直線的に捉えており
また
旧約学の「常識」に とらわれすぎていると感じ
しんどさを覚えました
律法や救済史については
明示されていないので 断絶がある
とする一方で
いくつかの言葉を捉えて
歴史的背景を
大胆に(?)「再現」してみせるのは
少し 乱暴なやり方だと思いました
ただ
この書物が
この時代(1987年)に
邦訳されていることは
とても意義深いことです
このような意欲的な著作があったからこそ
その後の発展もありました
これを英語で読むのは
正直キツいですので笑
翻訳者と出版社には
感謝をしております
個人的におすすめなのは
「第九章 エジプト、メソポタミアにおける知恵文学」
この辺りの文献を 日本語でまとめて読めるのは
『古代オリエント集』をのぞけば
あまり見当たりません
【関連書籍】
B・W・アンダーソン著『深き淵より』
Comments