『たましいを追い求めよ』
- おいまつ÷のぞむ
- 2019年5月22日
- 読了時間: 3分

情熱をもって一つのことに取り組んでいる人を見るのは素晴らしいことである。そのような人物はたしかに強く、理念がすぐれていれば、その人自身もたしかにすぐれた者である。一つの目的を持つ人こそ真に人と呼ぶにふさわしい。多くのことに手を出す人生は、多数の支流となってちょろちょろ流れる小川のようである。どれ一つ小舟を浮かべる幅もなく、深さもない。しかし、一つの目的を持った人生は、堂々と流れ下る大河のように、行きかう船を大洋へと下らせ、その両岸には肥沃な土地を広げていく。心に壮大な夢を持つだけでなく、それに熱中し、すべての力を集中し、究極目標のために情熱を燃やしている人物を連れてきてほしい。そうすれば、世界が生み出すことのできる最大の資源を得ることになる。精神の上では聖められた愛をもって心を尽し、頭脳の面では壮大な天空を思わせるような思想で満たされた人を紹介してほしい。そのような人物は、どんな所に置かれることになっても、名声を博するようになるであろう。さらに預言的に言えば、その墓地が忘れ去られた後も、その名は長く覚えられるであろう。
pp.61-62より
今から20年近く前
バプテスマを受けた際に
それが
私のスポルジョンとの出会いでした
自覚的に信仰を持ってまもなくの頃
毎日の聖書通読と共に
朝に夕に、毎日の箇所を読んでいたことは
良き思い出です
内容は、記憶の彼方にいってしまいましたが
日々、叱咤激励を受けたことが
私の芯の部分を形成していったように思います
それから
5年以上が過ぎて
神学校に入って数ヶ月後
夏休みの課題図書となっていたのが『牧会入門』でした
妥協を許さない まっすぐな物言いに
奮起させられた反面
読めば読むほど自信を失い
神学校に戻りたくなくなったことを覚えています
今回
個人伝道とは何かを考えるために
ひさしぶりにスポルジョンの言葉に触れました
改めて その切れ味のすごさに唸らされましたが
同時に思わされたのは
「この人は一途なんだな」ということです
バランスを保つことは
たしかに牧会者として必要なことでしょう
極端な方向に突き進んでしまいますと
他者を振り回してしまいますから
多角的に自分自身を吟味することは
大切なことです
例えば
健全な釈義のためには
様々な要素を 考慮して
御言葉を 読み解いていくことが求められます
正直に言って
スポルジョンのメッセージには
「この箇所は もっと違った視点で 読んだ方が良いのではないか」
と 感じるところが 少なくありません
けれども
彼の語りには
やはり 無視できない
目を背けてはいけないと
迫られるものがあります
スポルジョンの一本気な態度
一つのことにかける情熱が
まっすぐ伝わってきますので
逃げられないのです
彼の元には
時々 帰ってこないといけませんね
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