初めて『ふしぎなキリスト教』を手にした時
とても興奮して、ページを開いたことを
よく覚えています
けれども
実際に読んでみると
「期待したほどではないな...」
と 思いました
(期待値がかなり高かったからですが)
たしかに
刺激的で 興味深い内容でしたが
そこで 語られている「キリスト教」が
近代合理主義の影響を受け過ぎていて
釈然としないものを感じました
『キリスト教と近代の迷宮』は
そのあたりを 補ってくれるものです
宗教改革の伝統に根ざしつつ
近代以降の展開にも明るい稲垣氏の応答を読むと
自分の立ち位置がはっきりしますし
代弁してもらったような感覚にもなります
加えて
稲垣氏の専門領域はとにかく広いので
キリスト教神学の射程を意識させられます
それは
アリスター・E・マクグラス著『ジャン・カルヴァンの生涯 下 』でも
考えさせられたことですが
大澤氏との対話によって
より
...と言っても
科学に関する部分は
わかったようでわからないようで
という感じですが笑
森本あんり著『反知性主義』とともに
神学生 3年目以降に読んでほしい一般書ですね
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