大雑把な 分類ですが
教科書には 主に 三種類あると思います
閉じたままの教科書
と
閉じていく教科書
と
開いたままの教科書
の三つです
もちろん
これは 物理的なことを言っているわけではありません
(勝手に 閉じていくなら それは ホラーです笑)
内容のことです
異なる意見には触れず 一直線に 結論に向かっていくのか?
他者との対話を経た上で 落とし所を 見出していくのか?
様々な考えを併置した上で 判断は読者に任せるのか?
それぞれに
メリット、デメリットがあります
閉じたままの教科書なら
著者は主張を簡潔で明快に記すことが出来ます
しかし
一方で 読者が著者の意見を鵜呑みにしてしまう危険性があります
閉じていく教科書を通しては
その分野の広がりを 垣間見ることが出来ます
しかし
その分 分量は 多くなります
開いたままの教科書は
幅広い読者を得ることが出来ます
そして 自身が途上にあることを読者は意識させられます
しかし
人によって 自分の立場に不安を覚えることでしょう
今回 読んでみた『神学のよろこび』は
どちらかというと 三つ目に当てはまります
コンパクトにまとめられていますし
歴史的な文書に 触れられるというコンセプトも
初学者のためには
ふさわしいものだと思います
ただ
読む側も
また 教える側も
力量が問われるでしょうね
副読本に もう一冊欲しいところです
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