私なんかは「ハルマゲドンが来るから大学に行く必要もない」と教えられてきたくらいだ。世界全体がタイタニック号のように沈もうとしている時に、あなたは世の中で成功しようと無意味なことをするだろうか。
「既視感」ならぬ「既知感」と言うのでしょうか?
上記の引用を読んだ時に
「聴いたことのあるフレーズだ」
思いました
数年前に
同じ教会で育った友人が
同様のことを語っていました
「子どもの頃、どうせ世界が滅びるんだと思ったら、何をするにも意欲がわかなかった」
と...
その友人は 10年以上前に
「2chの エホバの証人の子どものスレッドを読むと 悲しいかな 共感するところが多い」
と よく 話していました
それから しばらくして
彼は 教会を離れました
別に彼だけが 特別 真に受けやすいタイプだったわけではありません
私も かつては 同じ世界観を持って生きていました
グレース・ハルセル著『核戦争を待望する人びと』の中に
以下のようなやりとりが記されているのを見た時
私と同じ「記憶」「恐怖」を抱いていた子供が
太平洋を越えた米国にもいたんだと...
妙な 親近感を覚えました
私はすぐクライドに小さいときの記憶を話して聞かせた。学校から帰ってきたのに母が留守で、母が「天国移送」(空中携挙)されてしまい、二度と地上で会えないのではないかと怖くなった思い出だ。
『核戦争を待望する人びと』p.59より
私と共に育った教会の幼馴染で
ハルセルと同様の経験をしたことがない人は
ほとんど いないのではないでしょうか?
もちろん
恐れを抱かせることは
間違いではありません
再臨も 終末も さばきも
聖書がはっきりと教えていることですので
うやむやにすることは出来ません
けれども
語り方 伝え方には
慎重さが必要です
福音派の代表的なスポークスマン ビリー・グラハムは
次のように語っていたようです
「現世代の若者たちは たぶん人類の最後の世代になるでしょう」
また 邦訳書もいくつかある ハル・リンゼイは
「1948年以後に生まれた世代はキリストの再臨を目撃する運命にある」
と断言していました
しかし今や
1948年以降に生まれた世代も
すでに70歳を超えています
そう
私たち福音派は 軽率すぎたのです
このような「聖書に基づく予測(預言?)」が
外れてしまった時
人々は 聖書を軽んじるようになるでしょう
一方
この「真理」を教え込まれて育った子どもたちは
その眼差しで 世界と歴史を見て生きていきます
もちろん 聖書に立脚しつつ
パラダイムシフトをはかることも可能ですが
「転換」と同時に
共同体を離れるケースが少なくありません
同胞から向けられる奇異な眼差しに
耐えられなくなるからです
いつの時代
どこのグループでも
起こりうることですが
その場 その場で
目を覚ますものでありたいものです
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