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執筆者の写真おいまつ÷のぞむ

野矢茂樹監修『「ロンリ」の授業』























大学一年生の春

初めての 履修登録の時に

一般教養の一つとして

「論理学」の授業を

取ろうとしていた友人がいました


その授業は

他学部の建物で行われており

しかも

履修できるかどうかは

抽選で決まるものでした


敷居が高いクラス...


「どうして...そこまでして?」

疑問に思い

理由を尋ねてみると

すぐに

「だって 面白そうじゃん!」という

答えが返ってきました

(彼は、岐阜か 愛知か 東海の出身でした)


当時の私は

目を輝かせながら話す彼に 全く共感できず

適当な返事をして

その場をしのぎました




けれども

今なら 彼の気持ちもわかります


彼と一緒に

単位を取っておけば よかったかも?

と 思ったりもします


当時は

「論理学」という言葉に対して

難解なイメージを抱いていましたが

 要は どうやって 理屈を積み上げていくか?

ということだと知ってから

自分ごととして 捉えることができるようになりました




 「論理」は

 人間ならば 誰しも使っているもの


 どうせなら

 より説得力のあるものを選びたい


そんな願いに

答えようとしたのが

論理学です


そんな論理学の平易な入門書


物語仕立てになっていますので

かなり読みやくなっていますが

「それでも活字が苦手...」

という人には

せめて

NHK高校講座を見ていただきたいですね


整理して 話をする時だけでなく

何らかの判断をする時

誰かと決め事をする時にも

ここに示されてる原則は

参考になるはずです







そういえば...

「論理学」を履修していた彼は

演劇部に入っていました


彼なら

この本と番組のコンセプトを

好きになってくれるはずです


「今までは~」「みんなが~」とよく口にする人は、今までやってきたことから外れてはいけない、みんなと同じことをしなければならないといった「思い込み」にとらわれている人と言えるかもしれません。
 こういう考え方は「前例主義」と呼ばれます。
 あなた自身にそういう傾向はありませんか?
残念ながらそういう人は、仕事でも人生においてもできることが限られてしまいます。なぜなら、「前例があること」「みんながやっていること」しかできないからです。
 自由な発想で、自由に行動するには、「前例通り」と片づけておしまいにしてしまうのではなく、きちんと状況を分析し、必要なら相手と議論し、その対応策を考えて行動に移す、つまり論理のちからが重要なのです。

「ロンリ」の授業』p.164より

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