序論を読んだ時も感じたことですが
この本は非常に牧会的です
もちろん
牧会学の本ではありません
そして
牧会の現場で
すぐに役立つものでもないでしょう
(どういうものがすぐに役立つのかわかりませんが….)
けれども
読者に対する牧会的配慮が
行き届いています
単に異端的な教えから 距離を取るだけでなく
神学学徒が陥りやすい罠を熟知し
そこにはまり込まないための助言が
散りばめられています
機上論的な議論ではなく
敬虔にかなう思索、教会に仕える神学を
模索し続けてこられたことが
伝わってきます
おそらく
神学生とも
たくさんの対話を重ねてこられたんでしょうね
著者が記しておられるように
やはり、これは ただの「教義学」ではなく
「教会教義学」ですね
10年ごとに出されてきた日本キリスト改革派教会の記念宣言を読んだ時に
その内容の豊かさに 仰天しましたが
それは、このような営みから生み出されてきたのかと
深く納得しました
【関連書籍】
牧田吉和著『改革派教義学 第1巻 序論』
Comments