top of page
執筆者の写真おいまつ÷のぞむ

スコット・マクナイト著『福音の再発見』を読む1.1

更新日:2019年9月14日
























神は、ご自身の神殿として世界を創造し、神のかたちに造られたアダムとエバという二人の小さなエイコンを、神の宮の園(エデン)に置かれた。

スコット・マックナイト著『福音の再発見』p.43より


神殿としての世界の創造...


このような捉え方について

以下のように記されています


創世記1章が伝えているのは、神による「6日間の創造のわざ」と7日目に神が創造のわざをやめられたこと。古代オリエントの「7日間の神殿建築」という図式とは明確に異なる。ウォルトンの言う、「神殿神学」に基づいて創世記1章が記されたかのような仮説には根拠が乏しい。

聖書翻訳を語る』p.106より




似ているからと言って

何でもかんでも結びつけるのは

たしかに よろしくありません




けれども

天地の創造と

神殿建築を結びつけるのは

全くの誤りなのでしょうか?


創世記3:8を見ますと

園が本来 神の臨在が表される場所であったように

読めます


もし そうであるならば

「古代オリエントの「7日間の神殿建築」という図式とは明確に異なる」

と言うのも また

言い過ぎなように思えます


神殿とは

神が共にいてくださることを表す空間です


それならば

園は 神殿的な領域だったのではないでしょうか?




後の幕屋、そして神殿には

ケルビムの刺繍、装飾を施したものが置かれていましたが

それらは、園からの追放を想起させ

園で享受していた臨在の回復を 思い描くためのものだった

と 私は読んでいます




幕屋建設に従事したモーセが

創造の出来事を記す際に

そのことを意識していた可能性は

十分にあると思います





【関連記事】


【関連書籍】

ジョン・H・ウォルトン著『創世記1章の再発見

閲覧数:42回0件のコメント

最新記事

すべて表示

神とともに歩む, 神の前に歩む(創世記)

新改訳2017 エノクはメトシェラを生んでから三百年、神とともに歩み、息子たち、娘たちを生んだ。 創世記5:22 エノクは神とともに歩んだ。神が彼を取られたので、彼はいなくなった。 創世記5:24 これはノアの歴史である。ノアは正しい人で、彼の世代の中にあって全き人であった...

オリーブ, 燭台(ゼカリヤ書)

彼は私に言った。「あなたは何を見ているのか。」私は答えた。「私が見ると、全体が金でできている一つの燭台があります。その上部には鉢があり、その鉢の上には七つのともしび皿があります。この上部にあるともしび皿には、それぞれ七本の管が付いています。また、そのそばには二本のオリーブの...

Comments


bottom of page