私たちが 心底 解決を願う事柄は
多くの場合、深刻で 緊急な課題です
特に 自身が沈黙を守り 行動を起こさないことが
いびつなシステムに加担することになってしまう場合
私たちは いてもたってもいられなくなります
どうすれば 早期の改善に こじつけられるのか?
と 頭をひねり 必死に手足を動かします
けれども
その懸命さが 空回りすることも 少なくないですし
自分の巻き起こした風が 新たな問題を引き起こすこともあります
そんな時に
すっと身を引けたり
ペースを緩めたり出来れば
良いのでしょうが
それほど簡単に割り切れるなら
もともと 精力を傾けて 取り組まないでしょう
開き直らず
諦めず
苛立たずに
建てあげていくことは
気持ちの持ち方次第で
何とか出来るものではありません
神に働いていただく余地を残していなければ...
...というよりも
私ではなく 神が主導権を取ってくださる
という信仰にしっかりと根ざしていなければ
あっという間に 暴力に絡め取られてしまいます
『すべてのものとの和解』では
様々な提言がなされていますが
中でも"take it slow"は
重要なメッセージの一つです
一つの課題をクリアするだけならば
短期決戦で 目標達成を狙っても良いかもしれません
しかし
「すべてのものとの和解」を
本気で願うならば
最も身近な人とだけでなく
自分自身とも平和な関係を
築いていかなければいけません
そのためには
それなりの時間を要します
当然
「こんなことやっている場合か?」
と焦る気持ちもわいてきますが
迂回したい思いを抑えて
真のpeace makerの示される「王道」を
踏みしめていく他ない...のでしょう...ね...
いや
ない の です
【関連書籍】
スタンリー・ハワーワス, ジャン・バニエ-著『暴力の世界で柔和に生きる』
グレゴリー・ジョーンズ, セレスティン・ムセクラ著『赦された者として赦す』
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