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おいまつ÷のぞむ
2020年3月24日読了時間: 3分
『平成史講義』を読む3
やがて八〇年代半ばには、「成功」していた日本は、「苦境」にあったアメリカに譲歩を迫られ、一九八五年の「プラザ合意」を経てかつてない円高レートがその後の基調となった。言うまでもなく、急激な円高は国際的な日本の産業競争力を大いに弱めたのだが、同時に見かけ上、日本は「金持ち」大国...
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2019年11月20日読了時間: 3分
森本あんり著『異端の時代』を読む3
原点回帰の幻想 異端は、はじめそれ自身では善良でおとなしい構成要素であったものがいつの間にか肥大化し突出する、という共通の発生経路をもつが、もう一つの特徴は「原点回帰」である。原点へ回帰すれば、現時点までの発展過程にまとわりついている不純な夾雑物を一挙に清算することができる...
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2019年10月19日読了時間: 3分
出村和彦著『アウグスティヌス』(岩波新書1682)
『アウグスティヌス 「心」の哲学者』 恥ずかしながら... アウグスティヌスに関する単著としては これが 初めて読む本でした キリスト教史の教科書や『父の肖像』などで 彼に関する項目は 読んできましたし 様々な神学書で 彼の主張には 触れてきました けれども 彼の生涯を...
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2019年10月2日読了時間: 7分
森本あんり著『異端の時代』を読む2
啓典宗教における正典 前章で確認したのは、「正典は正統を定義しない」ということであった。ふつうわれわれは、正典こそ正統の判断基準だ、と考えている。簡単に言えば、「聖書こそキリスト教の源泉で、そこに正統がある。だから聖書に則っていれば正統だし、そうでなければ異端だ」ということ...
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2019年9月18日読了時間: 4分
森本あんり著『異端の時代』を読む1
念のために触れておくと、ニカイア公会議でもトレント公会議でもそうだが、正統は「アナテマ」に先行する肯定形の文章によっても表現されている。だが、それはあくまでも多くの可能性のうちからもっとも明快と思われるサンプルを示しているのであって、そこに提示されたものだけを排他的に正統の...
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2019年9月4日読了時間: 3分
『平成史講義』を読む2
若い人たちにとってリベラル的であるという述語は「なにかを変えようとする人たち」、保守とは「伝統的な価値観を持つ人たち」と映っている可能性があります。とすれば、既得権益(保守)をぶっ潰すという小泉話法を、民主党のようにーしかし忠実にー小声ではなく、大声で怒鳴りたて、「わかりや...
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2019年9月3日読了時間: 4分
夏目房之介著『マンガと「戦争」』
子どものころ触れた「戦争」イメージといえば、テレビや雑誌によるものだった。テレビのドキュメンタリーの、戦闘機が照準器のなかで撃墜される瞬間のブレた映像を、必死にみつめたおぼえがある。戦記マンガや、雑誌の戦争特集の図解なども当然読んだ。第二次大戦にかぎらず、空想上の「戦争」も...
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2019年8月21日読了時間: 8分
『熱狂する「神の国」アメリカ』(文春新書)
復活されたイエス様が ご自分が生きていることを示し 四十間にわたって 神の王国のことを 語られた後のことです 使徒たちが イエス様に 「主よ。イスラエルのために国を再興してくださるのは、この時なのですか。」 と尋ねたことがありました(使1:6参照)...
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2019年8月19日読了時間: 3分
『平成史講義』(ちくま新書)を読む1
五五年体制のもう一つの特徴は、全体としての権力の分散と共有の構造である。これには、前述のボトムアップの仕組みに加えていくつかの側面がある。最も重要なものは、自民党議員と官僚(機構)との間の共棲関係である。自民党の政調会内部でのボトムアップ型の政策プロセスは、官僚たちが全面的...
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2019年8月15日読了時間: 5分
『父が子に教える昭和史』 (文春新書)を読む1
…五月八日、ドイツが降伏しますが、これは首都ベルリンにソ連軍が侵攻、ナチス政権が壊滅するなかで、条件なし、勝者の要求をすべて敗者が受諾することを約した「白紙委任型」の無条件降伏でした。しかし、その混乱は地獄絵といってよく、報告を受けたスティムソンは「はげしい戦慄を覚えた。そ...
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2019年7月23日読了時間: 2分
先進国の中の発展途上のキリスト教
先日、ある神学校の校長先生が こんなことを言っておられました 「日本は宣教後進国です 何百年の歴史がある宣教先進国とは違います それならば 伝道のあり方も、教会の形も 身の丈にあったものにすべきではないでしょうか?」 と 発展途上の段階に求められるのは...
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